本当に転職してよいのか?転職を検討する理由、転職の失敗パターン、転職方法、転職の進め方、おすすめの転職サイト・エージェントを解説

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新卒または中途採用で入社した会社でしばらく働いていると転職を検討するタイミングが来ます。

しかしながら、「本当に転職してよいのか」「どのような企業に転職したらよいか」「どのように転職すればよいか」といった色々な悩みがあると思います。

転職というと今の会社を辞めるというネガティブな要素が伴うため、身近な人になかなか相談しづらいです。また、人に頼りすぎてしまうと、自分が本当に目指したい姿を実現できない可能性もあります。

そこで、本記事では、どのようなときに転職を検討すべきか、また、どのように転職を進めるべきかを解説します。

目次

転職を検討する理由

転職を検討するに至った場合、何かしら理由があります。

一般的には転職理由として最も多いのが「給与が低い・昇給が見込めない」という理由です。その他の理由として多いのが、人間関係、評価に関するものです。

人間関係、評価に関するものに関しては自分の力では改善が難しいパターンが多く、即座に転職を検討しても良いかもしれません。しかしながら、以下に紹介する転職理由については、転職して失敗することがあるので、よく検討する必要があります。

転職の失敗パターン

転職という考えに至るには様々な理由があります。一方で、他の手段、可能性を吟味せずに転職を選択してしまうと、本来達成したかった目的を達成できない場合もあります。

たとえば、以下のような理由で転職を検討した場合は注意しましょう。

給与が低い

「給与が低い」という理由で転職を検討するパターンは非常に多いですが、感覚的に捉えてしまっていると転職しても給与が上がらないという失敗パターンもあります。

「給与が低い」というのは、あなたが発揮している価値に対して市場で認められている一般的な報酬が支払われていないことを表します。

まず、あなたが発揮している価値がどの程度かを評価する必要があります。そこで参考になるのが、社内の上司や先輩がもらっている報酬です。上司や先輩と比べて自身の発揮している価値はどの程度か、さらに価値を上げることはできないかを検討します。

市場で認められている一般的な報酬は、転職エージェントなどから情報を得ることができます。競合他社の同じ役職の人材がどの程度の報酬を得ているのかを確認します。

もし、あなたが発揮している価値に対して市場で認められている一般的な報酬に対してギャップがある場合は、転職を検討しても良いかもしれません。逆に、今の会社でも自身の価値を上げることで給与が上げられるのであれば、現職で努力するというのも一つの選択肢です。

また、一般的な市場での報酬がそもそも低い場合は、別の業界・業種も視野に入れなければいけないかもしれません。異業界・異業種へ転職する場合は、ポータブルスキルがカギとなります。

ポータブルスキルについては下記記事も参考にしてみてください。

やりがいがない・成長できない

「仕事のやりがいがない」「今の仕事では成長ができない」というのも転職を検討する理由の一つです。

しかし、それは自分自身が原因となっている可能性があります。日々の業務で指示された内容だけを淡々とこなすだけの作業者になってしまっていると仕事にやりがいや成長は感じられません。また、社内にある挑戦機会を逃してしまっている可能性があります。自身の担当領域だけでなく、他の担当、他部署にも視野を広げると様々な挑戦機会が隠されている可能性があります。

上記のような可能性を探らずに転職をしてしまうと、転職先でも結局同じようにやりがいを失ってしまう可能性もあります。

転職を検討する前に、上司や同僚がどのように社内の挑戦機会を手にし、成長を遂げているのか情報収集を行いましょう。世の中に課題を抱えていない企業はないので、何かしらの挑戦機会は存在するはずです。それでも、やりがいや成長を感じることが難しそうであれば、転職を検討することをおすすめします。

業界・会社の先行きが不安

業界自体の成長が鈍化している、会社が成長していないということも転職を検討する理由の一つですが、成長が鈍化しているからこそ新しい挑戦機会もあります

例えば、富士フィルムは元はカメラのフィルムメーカーとしてスタートしましたが、デジタルカメラの登場により、フィルム事業は大きく縮小しました。このような状況に危機を感じ、早期にカメラのデジタル化を進めたり、フィルムの技術を活用し、医療、化粧品、デジタルイメージングの分野に進出し、成長を続けています。

このように衰退している業界だからこそ、新しい挑戦機会を獲得し、成長を遂げることもできます。初めの内は給与が下がる可能性もありますが、事業の立て直しや新規事業の構築というのは世の中にそれほど機会は多くはありません。社内に新規事業に取り組む計画、それに伴う挑戦機会が存在しないかを確認しましょう。

しかし、社内でそのような計画が全くない、計画はあるがずいぶんと先の話であるといった事情がある場合は、転職を検討しても良いかもしれません。

転職方法

転職には色々な方法があります。

マイナビの「転職動向調査2024年版(2023年実績)」によれば、情報収集の手段として転職サイトが最も利用されています。次に人材紹介会社(転職エージェント経由)を利用する割合が多くなっています。また、近年ではSNSを通じた転職を行う方も増えてきています。

以下では、主な転職手段別にメリット・デメリットを解説します。

直接応募

直接応募は企業のHPへの採用フォームなどから応募することです。入社したい企業が明確に決まっている場合などにおすすめです。

メリット

直接応募によって採用される確率が上がるわけではありませんが、企業に対する熱意が伝わる場合があります。

数ある企業の中から直接応募しているということは、その企業に対する希望・入社意思が明確にあることを示します。企業側としてもそのような熱意をポジティブに受け取ってくれることが多いです。

ただし、熱意があってもスキルや資質がフィットしない場合は、採用されないこともあるので、一つの加点要素として捉えるべきです。

デメリット

デメリットとしては応募企業の選択肢が限定されてしまうということです。

特定の企業をターゲットにして応募した場合、もしその企業の選考に落選してしまうと、また一から候補企業を探す必要があります。後述する転職エージェントでは候補企業を複数提示してくれるので、落選したとしても別の企業にスムーズに応募することができます。直接応募する場合でも、あらかじめ複数の候補企業を選定した上で応募することをおすすめします。

また、直接応募の場合、自身の魅力を伝えることや給与の交渉を行うこともすべて自分で行う必要があります。転職エージェントを利用すれば、サポートを受けることができます。もし、そのような負担を減らしたい場合は、後述する転職エージェントを利用することをおすすめします。

リファラル

リファラルとは、企業の友人・知人に紹介・推薦してもらい選考を受ける方法です。友人・知人が選考希望を会社に伝え、スキルや資質がフィットしそうであれば選考に進むことができます。

以下のような場合にリファラルによる応募を選択します。

  • 入社したい企業が決まっており、その企業に友人や知人がいる場合
  • 友人や知人の話を聞いて、その企業に魅力を感じ、自分に合いそうと思った場合

メリット

リファラルのメリットは、ミスマッチを減らすことができるという点です。

紹介・推薦を行う人は、ある程度自社の社風・文化に合う人を選択して声を掛けるからです。そして応募する側としても、友人・知人から会社の雰囲気・業務内容を詳しく聞いたうえで選考に進むか判断できます。

また、入社後も友人・知人がいるため、人間関係の構築をスムーズに行いやすく、業務で困った場合においても相談しやすいです。

デメリット

デメリットとしては一人の友人・知人の話だけを聞いて入社をしてしまい、入社後にギャップを感じてしまうことです。

リファラルでは友人・知人から会社の内情を聞けるという点がメリットではありますが、その友人・知人が、自身の希望する部署・役職と大きく離れている場合は、正確な情報を得られない可能性があります。また、リファラルは紹介・推薦した人に報酬が与えられることが多く、友人・知人がネガティブな側面をきちんと説明しない可能性もあります。

上記のようなリスクを回避するため、選考を受ける過程でカジュアル面談などを申し出て、希望する部署に所属する社員の話も聞くようにしましょう。

転職エージェント(人材紹介)

転職エージェント経由での応募とは、求職者(転職希望者)が人材紹介サービスに登録を行うと、その人材紹介会社が保有する求人を紹介してくれ、その企業に応募するという仕組みです。求職者はサービスを無料で利用することができます。

より詳しく転職エージェントについて知りたい方は下記記事も参考にしてみてください。

以下のような場合に転職エージェント経由での応募を選択します。

  • 自身のキャリアイメージが明確になっていない
  • より条件の良い求人を紹介してほしい
  • 応募書類の添削や面接対策など選考に関するアドバイスを受けたい
  • 企業と給与の交渉を行ってほしい

特にこだわりがない場合は、転職エージェントを利用するのが最も効率的に転職活動を進めることができます。

メリット

転職エージェントのメリットは、自身のキャリアの方向性が明確ではない場合、キャリアアドバイザーに相談しながらどのような業界・企業に進むべきかのアドバイスを受けることができることです。自分だけで企業を探す場合、膨大な数の企業から自分に合った企業を見つける必要がありますが、転職エージェントを利用すればある程度企業の候補を絞った上で、提案を受けることができます。

応募書類の添削や面接対策など選考に関するアドバイスを受けることもメリットの一つです。特に初めての転職であるという人にとっては心強いサポートとなります。

デメリット

転職エージェントに頼りすぎると、自身の希望や価値観に合わない企業の選考を受けさせられる可能性もあります。

転職エージェントでは、人材の採用が決まると、企業から紹介手数料(紹介した人材の年収の約30%)を受け取ることができます。そのため、転職エージェントの中には無理にでも選考を受けさせようとするようなエージェントもいます。そのような転職エージェントに自身の希望や価値観に合わない企業の選考を無理やり受けさせられると、入社後にミスマッチが生じる可能性が高いです。

転職エージェントのアドバイスを聞くことも大切ですが、自身の絶対に譲れない希望や価値観についてはきちんと伝えた上で、その条件に合う企業の選考を受けるようにしましょう。

悪い転職エージェントの見極め方については下記記事も参考にしてみてください。

スカウト(サーチ型人材紹介)

人材紹介の中には、前述した求職者がサービスに登録して求人を紹介する登録型の他、人材紹介会社が求人に合う人材をスカウトするサーチ型があります。(なお、リストラなどによって解雇された人材の再就職支援を行うアウトプレースメント型というものもあります。詳細は再就職支援サービスの記事を参照ください。)

現在、転職を希望している人材の他、転職を希望していない層も含めてスカウトを実施します。スカウトは主に管理職や専門職など、ハイクラス層の求人を中心に行われます。登録している人材紹介サービスやLinkedInWantedlyなどのビジネス系SNSからスカウトが来る場合もあります。

メリット

スカウトのメリットは、企業側から期待される内容が明確であるという点です。

企業が自身のどのようなスキルを求めており、どのような役割を果たしてほしいかという内容を事前に確認することができます。もしその期待に応えることが難しそうであれば、スカウトは断ればよいです。

また、スカウトでは一般に公開されていない好条件の求人が比較的多いです。労力をかけずにそのような求人に巡り合うことができるのもメリットの一つです。

デメリット

スカウトのデメリットは、必ずしも自身の希望する求人があるわけではないということです。自分の希望する求人があるかは運次第で、スカウトが来るまで待っていては時間を浪費する可能性もあります。

また、スカウトがあったからといって必ず採用されるわけではなく選考を受ける必要があります。通常の応募よりは通過する確率は高くなりますが、落選することも当然あります。スカウトに依存してしまうと候補企業が限定されてしまうので、なかなか転職を実現できない場合もあります。

そのため、スカウトだけに期待するのではなく、転職エージェントなども活用し、能動的に応募する企業を探す活動を並行して実施することをおすすめします。

スカウト型の転職支援サービスはヒューガンがおすすめ!
登録するだけで、企業から直接スカウトが届く転職支援サービスです。未経験でもポテンシャルや「挑戦したい」という成長意欲を重視してくれます。様々な業界・業種の大手企業・ベンチャー企業が登録しており、今まで知らなかった新たな企業に出会うことができます。

転職活動の進め方

転職活動は大きく分けて以下の2ステップで進めていくことをおすすめします。

  1. 自己分析:自分の軸を見つける
  2. 業界・企業研究:企業の情報収集と比較検討

自己分析:自分の軸を見つける

第二新卒での就職活動においては、企業を見る前に自分自身の価値観を明確にすることが大切です。

先に企業の情報を集めてしまうと、自分自身の中で優先順位が変わってしまう可能性があります。例えば、非常に年収の高い企業の情報を見てしまうと、自分の中の優先順位が”お金”が最も高くなり、本来大切にしたいワークライフバランスなどがないがしろにされてしまうリスクがあります。

自分の価値観の明確化

まず、自分自身がどのような価値観を大切にしたいかを考えてみることが大切です。

転職時の価値観は、現職を辞める理由の裏返しとなることが多いです。

退職理由転職で実現したいこと
自身の希望する業務に従事できなかった希望する業務に従事する
キャリアの方向性に合わない目指すキャリアを実現できる業界で働く
給与が低い給与を上げる
労働環境が悪い自身の希望する待遇・条件で働く

転職では、この実現したいことが軸となります。この軸をさらに具体的にすることで、どのような企業の選考を受ければ良いかが明確になります。希望する業務とは具体的に何か、給与はどのくらいまで上げたいか、どのような働き方をしたいか、などをできる限り具体的にします。

転職で実現したいことは複数あることが多いですが、転職によりすべてを実現できる場合は限られています。そのためきちんと優先順位をつけて、応募時、内定受諾時においてどの企業を選択するかを判断できるようにしておきましょう。

  1. 絶対に実現したいこと
  2. 可能であれば実現したいこと
  3. 実現できたらうれしいこと

転職の軸や優先順位をコロコロと変えてしまうと、いつまでも転職ができない場合もあるので、できる限り方向性は変えることのないように意識しましょう

キャリアの方向性の明確化

次にキャリアの方向性を明確にします。

キャリアは人によって様々ですが、大きな方向性としてI型人材T型人材H型人材があります。どの方向を選択するかによって、転職できる企業の選択肢も変わってきます。

I型人材

I型人材とは、一つの専門領域でスキルを伸ばして、その道のプロフェッショナルとなることです。エンジニアとしてスキルを伸ばす、事務としてスキルを伸ばすといった方向性です。

該当の専門領域で高い競争力を発揮することができます。一方で、業務範囲が限定されてしまう、専門領域の需要がなくなると市場価値も低下してしまうリスクがあります。

転職時は、現職と同じ領域で業務を遂行できる業界・職種での転職を検討することになります。

T型人材

T型人材とは、幅広い分野の知識・スキルを一定程度身につけた上で、特定の分野において専門的な知識・スキルを伸ばすことです。例えば、コンサルタントとして企業の上流から下流までのコンサルティングスキルを身につけると同時に、自動車業界での専門的な知識・スキルを伸ばしていくというようなキャリアです。

T型人材の場合、幅広い領域で一定程度の活躍ができ、特定の領域では専門人材として高い市場価値が認められます。一方で、幅広い領域での経験を積むためには時間を要し、専門領域を磨くためには自己研さんも必要不可欠になります。

転職時は、既に幅広い分野の経験を積んでいる場合、自身の希望する領域の専門的な知識・スキルが身につくような業界・職種を選択します。

H型人材

H型人材とは、幅広い分野の知識・スキルを一定程度身につけた上で、複数の特定の分野において専門的な知識・スキルを伸ばすことです。T型人材は、一つの専門領域でしたが、H型人材は複数の専門領域を保有する必要があります。

H型人材はT型人材と異なり、専門領域が複数存在するため、一方の領域の需要がなくなったとしても他の専門領域で活躍することができます。一方でT型人材よりもさらに経験を積み、自己研さんに励む必要があります。

転職時にすでにT型人材となっていれば、別の専門領域を伸ばすための業界・職種を選択します。

スキルの整理

ある程度、キャリアの方向性が決まれば、現時点のスキルの整理を行います。

スキルにはポータブルスキルテクニカルスキルがあります。

ポータブルスキル

ポータブルスキルとは、職種の専門性以外に、業種や職種が変わっても持ち運びができる職務遂行上のスキルのことで、”仕事のし方”と”人との関わり方”に分類され、さらに以下の9つの要素に細分化されます。

スクロールできます
仕事のし方現状の把握取り組むべき課題やテーマを設定するために行う情報収集やその分析のし方
課題の設定事業、商品、組織、仕事の進め方などの取り組むべき課題の設定のし方
計画の立案担当業務や課題を遂行するための具体的な計画の立て方
課題の遂行スケジュール管理や各種調整、業務を進めるうえでの障害の排除や高いプレッシャーの乗り越え方
状況への対応予期せぬ状況への対応や責任の取り方
人との関わり方社内対応経営層・上司・関係部署に対する納得感の高いコミュニケーションや支持の獲得のし方
社外対応顧客・社外パートナー等に対する納得感の高いコミュニケーションや利害調整・合意形成のし方
上司対応上司への報告や課題に対する改善に関する意見の述べ方
部下マネジメントメンバーの動機付けや育成、持ち味を活かした業務の割り当てのし方
厚生労働省

厚生労働省が提供する「ポータブルスキル見える化ツール」などを活用し、自身のポータブルスキルのレベルを可視化しましょう。同時にそれぞれの裏付けとなる業務経験を言語化し、応募書類や面接できちんと説明できるようにします。

ポータブルスキルの磨き方に関しては下記の記事をご覧ください。

テクニカルスキル

テクニカルスキルとは、特定の業務を遂行するために必要な専門知識・スキルを指します。

以下のような現在保有している資格や特定の領域での業務経験がテクニカルスキルを示します。

  • ITストラテジストの資格を保有している
  • Pythonでの開発経験5年
  • 経理業務を3年経験

業務経験については職務経歴書を作成し、どのような業務に何年従事し、そこでの役割(マネジメント層、リーダー層、メンバー層)を明確に記載するようにしましょう。

職務経歴書の記載例
職務経歴書の記載例

業界・企業研究:企業の情報収集と比較検討

就職活動における自分の軸が明確になれば、次は業界・企業を見ていきます。

自分の希望する業界を調べる

上記の自己分析が完了していれば、ある程度どのような業界の企業に入社したいか明確になっているはずです。業界を軸にどのような企業があるかを確認します

もし同業界に転職するのであれば、ある程度どのような企業があるかはご存じの場合が多いと思います。異なる業界に転職するのであれば、その業界にどのような企業があるかを調べるところから開始します。転職サイトや転職エージェントを活用することで効率的に企業の候補を見つけることができます。

自分の価値観を軸に調べる

次に自分の価値観を軸に企業を調べてみます。

各企業の事業の安定性、年収、ワークライフバランスについては下記の情報源からある程度知ることができます。自身の優先順位の高い価値観が実現できるかを確認します。

  • EDINET:各企業の有価証券報告書を検索でき、売上、利益、平均年収を調べることができます
  • 女性の活躍推進企業データベース:各企業の残業時間、有給消化率、育休取得率を調べることができます

年収に関する情報は、転職エージェントが具体的な部署・役職別の年収を把握していることが多いので、実際に転職した人はどのくらいの年収を達成しているかを確認してみましょう。

また、業務内容や成長機会については転職エージェントでも正確には把握していないことが多いです。そのため、次の現場で働く人を知るということが大切です。

現場で働く人を知る

業務内容や成長機会については実際に現場で働いている社員に確認しましょう

リファラル採用であれば、友人や知人に聞くこともできますが、可能であれば同じ部署・同じ業務に従事する社員の話も聞いた方が良いです。選考の中で現場の社員とのカジュアル面談を申し出て以下のような内容を聞いたうえで、自身の想定とギャップがないかを確認しましょう。

  • 入社後、まずはどのような業務から担当することになるのか
  • 求められるスキル・知識は何か
  • 社内にはどのような挑戦機会があるか
  • 評価基準はどのようなものか
  • どのようなキャリアを歩んでいる社員がいるか

転職活動の注意点

転職理由の再確認

転職を検討するに至った場合、本当に転職すべきかどうかを考えましょう。

前述の通り、転職により実現しようとしていることが本当に現職で実現できないかを考えましょう。場合によっては、上司や先輩に相談することも良いでしょう。

  • 現職でスキルアップすることで給与を上げることができないか
  • 社内に新しい分野への挑戦機会がないか
  • 他部署への異動をお願いできないか

転職というのは精神的にも体力的にも大きな負担がかかります。本当に転職が必要かどうかは時間をかけて考えましょう。

退職手続の確認

転職することを決意したら、就業規則などで現職の退職手続を確認しましょう。できる限り、現職で迷惑をかけずに退職を行うため、あらかじめ必要な手続きは把握した上で、転職活動を行いましょう。

現段階で、退職する意向を会社に伝える必要はありません。この段階で伝えてしまうと、会社からの引き留めが行われる場合もありますので、転職先が決まった段階で退職意思は伝えることをおすすめします。

退職の妨害や退職者に対するいやがらせを”ヤメハラ”といいます。”ヤメハラ”の対処法については下記記事も参考にしてみてください。

会社との関係が悪い、パワハラを受けているなどの事情がある場合は、退職代行サービスを利用して退職意思を伝える方法もあります。退職代行サービスを利用すれば、自ら会社と交渉を行わなくとも退職を行うことができます。

退職代行サービスの選び方やおすすめのサービスは下記記事も参考にしてみてください。

転職手段は複数検討しておく

転職手段は一つに限定する必要はなく、自身の状況に応じて選択するようにしましょう。

特に希望やこだわりがない場合は転職エージェントを利用することをおすすめします。転職エージェントを利用することで、キャリアの方向性に関するアドバイス、候補企業の提案、選考対策などのサポートを受けることができます。自分だけで転職活動を行うとどうしても視野が狭くなったり、進め方が分からなくなったりするので、最初の転職では転職エージェントのサポートがあることが望ましいです。

応募する企業候補はいくつか持っておく

自己分析で明確になった軸に基づき、後述する転職サイト・転職エージェントを活用し、自分に合った企業を探索します

注意が必要なのは、転職サイトに掲載されている情報や転職エージェントから伝え聞いた情報が必ずしも正確ではないということです。業務内容、就業条件、待遇などについては選考の過程で企業に確認する必要があります。

そのため、一つの企業に候補を絞るのではなく、いくつかの候補を同時に応募し、それぞれの条件を比較しながら転職先を決めることが大切です。

履歴書・職務経歴書を早めに作成する

上記の企業探索と並行して履歴書・職務経歴書の作成を進めます。意外に作成に時間を要するので、暇を見て早めに作成するようにしましょう。

新卒とは異なり、転職では業務経験に基づく、強みをアピールすることが求められるため、具体的なエピソードを交えながら自己PRを記載します。その際は、自身のポータブルスキル・テクニカルスキルとの結びつきを意識しましょう。

職務経歴書には、どのような業務に何年従事し、そこでの役割(マネジメント層、リーダー層、メンバー層)などをできる限り具体的に記述することを意識しましょう。

職務経歴書の記載例
職務経歴書の記載例

志望動機も企業の理念や事業内容、求める人物像などを踏まえ、自分の強みや経験をアピールすることが重要となります。

志望動機の書き方については下記記事も参考にしてみてください。

選考で重視されるポイントを意識する

選考に進むと、面接では以下の観点が特に重要視されます。

  • なぜ現職を退職する必要があるのか
  • 志望する企業に対する熱意、業務への意欲があるか
  • 未経験の職種であれば、ポテンシャルがあるか
  • 今後どのようなキャリアの方向性を考えているか

退職理由に関しては、あまりネガティブな理由を正直に伝えると、早期離職を懸念される可能性があります。そのため、「やりたいことがある」「挑戦したいことがある」という点を前面に出して伝えることが大切です。

転職においては即戦力性が期待されるため、応募職種におけるスキルを具体的な業務経験と併せて説明できるように準備しましょう。また、今後どのようなキャリアの方向性を考えているかも説明できると良いです。この会社で本当にそのキャリアを実現できるのかフィードバックをいただくこともできます。

注意点としては、選考に通過しようとキャラクターをつくったり、嘘をついたりすることは避けましょう。そのような偽った自分で選考に臨み、運良く通過できたとしても、入社後大きなギャップを感じる可能性が高いです。結果として早期離職につながり、また一から転職活動を行うことになります。

おすすめの転職サイト・エージェント

前述の通り、希望やこだわりがない場合は転職エージェントを利用することをおすすめします。以下、おすすめの転職サイト・エージェントをご紹介します。

レバテックキャリア

レバテックキャリアは、レバテック株式会社が運営するIT・Web・ゲーム業界に特化した人材紹介会社です。

運営会社レバテック株式会社
本社所在地東京都渋谷区渋谷2-24-12
渋谷スクランブルスクエア 24F・25F
サービスページレバテックキャリア
求人数24,000件以上

IT・Web・ゲーム業界に特化しているため、業界最大級の2万件以上の求人情報を掲載しています。また、ITエンジニア出身のキャリアアドバイザーが多く在籍しており、業界の動向や企業のニーズを深く理解した上での求人紹介、アドバイスを受けることができます。

また、転職を悩んでいる人向けに、年収予測機能、スキルシミュレーション機能、キャリアアップ面談、スキル別転職実績レポートを無料で提供しています。

リクルートエージェント

株式会社リクルートが運営する国内最大級の総合型人材紹介サービスです。

運営会社株式会社リクルート
本社所在地東京都千代田区丸の内1-9-2 グラントウキョウサウスタワー
サービスページリクルートエージェント
求人数公開求人408,649件 / 非公開求人356,937件(2024/6/9時点)

常時約30万件以上の非公開求人を含む、国内最大級の求人数を誇ります。IT、金融、メーカー、商社、コンサルティング、医療、サービスなど、幅広い業界・職種の求人があります。また、大手企業からベンチャー企業、外資系企業までの、様々な企業の求人の中から最適な求人を紹介します。

応募先企業との面談調整・条件交渉を代行してくれるため、在職中で多忙な状況でも安心して転職活動に取り組むことができます。経験豊富なキャリアアドバイザーが職務経歴書の添削や模擬面接など選考に向けたサポートを行ってくれます。

doda

dodaは、パーソルキャリア株式会社が運営する総合型の人材紹介サービスです。

運営会社パーソルキャリア株式会社
本社所在地東京都千代田区丸の内2-4-1 丸の内ビルディング27F
サービスページdoda
求人数288,520件(非公開求人を含む)(2024/6/9時点)

国内最大級の人材紹介サービスで、常時10万件以上の求人情報を掲載しており、大手企業からベンチャー企業まで、様々な業界・職種の求人があります。業界、職種、エリア別の動向などに精通した専任のキャリアアドバイザーが求人紹介、履歴書・職務経歴書の書き方、面接のアドバイスなど全面的にサポートします。

転職に関して悩んでいる人向けに、年収査定、転職タイプ診断、キャリアタイプ診断、自己PR発掘診断のサービスを無料で提供しています。

マイナビエージェント

マイナビエージェントは、株式会社マイナビが運営する総合型の人材紹介サービスです。特に若年層や第二新卒、未経験者の転職支援に強みを持っています。

運営会社株式会社マイナビ
本社所在地東京都千代田区一ツ橋一丁目1番1号
サービスページマイナビエージェント
求人数求人総数72,875件 / 非公開求人13,145件(2024/6/9時点)

若年層や第二新卒、未経験者を対象とした求人を多数保有しており、幅広い選択肢の中から自分に合った仕事を見つけることができます。初めての転職する求職者に向けた手厚いサポートを提供しています。

IT・Webエンジニアものづくり・メーカー金融業界営業職など、それぞれの業界・職種特化のマイナビエージェントを提供しており、各業界・職種に精通した専任のキャリアアドバイザーのサポートを受けることができます。

JAC Recruitment

JAC Recruitmentは、株式会社ジェイエイシーリクルートメントが運営する国内最大級の外資系・グローバル企業に特化した人材紹介サービスです。

運営会社株式会社ジェイエイシーリクルートメント
本社所在地東京都千代田区神田神保町1-105番地
神保町三井ビルディング14階
サービスページJAC Recruitment
求人数

ロンドン発祥の日系転職エージェントであり、外資系企業や海外進出企業との強固なネットワークを活かし、他社では得られない非公開求人を多数保有しています。業界・職種に精通し、高い専門性を備えたコンサルタントが1,400名以上在籍しており、各業界のプロが求職者の市場価値を正しく理解し、適切な求人を紹介してくれます。

まとめ

以上、転職を検討する理由、転職手段、転職の進め方、おすすめの転職サイト・エージェントについてご紹介しました。

理解しておきたいのは、転職というのは理想のキャリアを実現するための一つの手段であるという点です。転職ありきで考えるとキャリアの選択肢が狭まったり、理想とするキャリアが歪んでしまう可能性があります。本当に転職が必要か、転職以外でキャリアを実現できないかという点は時間をかけてゆっくり検討しましょう。

もし、転職を決意したら本記事で紹介したような転職の進め方を参考にしてみてください。

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