【おすすめ書籍/書評】迷わず書ける記者式文章術 プロが実践する4つのパターン | 誰でもわかりやすい文章を書ける!

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メール、チャット、企画書の作成など仕事の中で多くの時間を費やしているのが文章を書くという作業です。わかりやすい文章を書くというのは意外にも難易度の高いものです。本書では、パターンに従うだけで分わかりやすい文章を書くための方法を紹介しています。

目次

本書の概要

本書では、新聞記者が実践している文章作成の方法を紹介しています。新聞記事の文章がわかりやすいということは異論はないと思いますが、その新聞記事で実践されているテクニックは、社内の報告書、プレスリリース、大学のレポート、メール、SNSといった分野でも応用することができます。また、本書では「そもそも何を書けば」良いかわからないという方向けに、構想を練る方法なども紹介しています。

具体的には以下のような目的に対応したテーマが解説されており、文章作成における全体をカバーしています。

  1. 文章を書く心構えや練習方法を知りたい
  2. 構想や取材など「書く前の準備」について知りたい
  3. テーマや材料は揃っていて、今すぐ執筆を始めたい
  4. 書き終えた文章を推敲し、わかりやすく編集したい

本書を通じて学べる事

文章構成の4つのパターン

文章作成において最初に頭を悩ませるのが、どのような構成で文章を書けばよいかという点です。新聞記者は4つのパターンの構成を頭に入れているとのことです。

  1. 逆三角形(伝える):重要なことから順に説明していく方法
  2. 三部構成(論じる):序論・本論・結論の三つのパターンに分ける方法
  3. 起承転結(心を動かす):冒頭で読み手の気を引き、最後まで飽きさせないことを目的とした構成
  4. 起承展転結(心を動かす):起承転結の応用で、長い読み物に使用

文章の読み手や目的に応じてこの4つのパターンを使い分けることによって、構成で迷うことがなくなります。文章を本格的に書く前に、4つのパターンに従った骨子(スケルトン)を作成することで、不足している情報や取材の方針も明らかになります。

文章を書く上での注意点

文章を書くということ自体に苦手意識がある人も多いと思います。そのような人は1文1文を吟味しながら書いている場合が多いとのことです。読みやすい文章を書くためには以下の3つの原則を意識することが大切です。

  1. 1文は40字以内、最長でも60字以内で書く。
  2. 説明したり主張したりすることは1文につき一つに絞る。
  3. 受け身形(受動態)を使わない。

文章が苦手な人は伝えたいことを1文にとにかく詰め込んでしまうという傾向があると思います。まずは、3つの原則を意識して端的な文章を書くことを意識すればかなり文章は分かりやすくなると思います。

文章が読みにくい原因

本書では、「読みやすい」文章とは「読み手に頭を使わせない」文章であるとします。逆に「読み手に頭を使わせる」原因には主に以下の3つがあります。

  1. 構文が複雑:主語と述語の関係が複数あり、対応関係が見えないなど
  2. 論理展開に無理がある:論理展開に必要なパーツが抜けている
  3. 説明不足:専門的な用語、漢字が使われている

一度書いてみた文章も上記のような観点で推敲することによって、文章の分かりづらさが見えてきます。

本書では付録として推敲チェックリストがついているので、参照しながら修正することをおすすめします。

まとめ

本書を読むことで、わかりやすい文章を書くにあたって意識すべき点というのはそれほど多くはないということがわかります。創造性などは不要で、一定のパターン・型に当てはめて文章を書くことでわかりやすい文章を書くことができます。

文章が苦手だ、わかりやすい文章を書きたいと考えている方は、是非本書を手に取ってみてください。

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この記事を書いた人

コンサルティングファームにおいて様々な業界で経験を積み、人材領域で業界の知識を活かしたく、本サイトを運営しております。すべての人が適職で活躍できるような社会を実現するため情報提供をして参ります。

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