その情報本当に信頼できる?情報の質を見極めるための4つの観点

  • URLをコピーしました!

近年、インターネットや生成AIの普及で情報が非常に入手しやすくなりました。一方で、何でもかんでも情報を使ってよいわけではなく、きちんと信頼できる情報を使用する必要があります。重要な会議などの資料において、質の低い情報を使用してしまうと誤った意思決定を導く可能性があります。

本記事では、情報の質を見極めるための4つの観点を紹介します。

デキる社員の100のコンピテンシー」では、マインドセットとスキルセットに分けて、どのような時代、どのような場所においても通用するコンピテンシーを紹介しています。

マインドセットでは、仕事に対する考え方や信念、価値観などの、思考や行動の基盤となる心の持ち方を解説しています。また、スキルセットについては、仕事を遂行するために必要な能力・技術を解説しています。

目次

情報の質を見極めるための4つの観点

リサーチの結果、求める情報を入手できたとしても、その情報が質の高いものであるかを吟味しましょう。情報の質というのは、大きく情報の種類、情報の出所、情報の鮮度、情報の取得手段で分類できます。

情報の種類

情報の種類には一次情報、二次情報、三次情報があります。情報の信頼性は、次のような関係性になります。なので、リサーチにおいては一次情報や二次情報を活用することを意識します。

一次情報 > 二次情報 > 三次情報

  • 一次情報:実態調査・アンケート調査・実験などにより直接集めた情報。図書情報では、論文や資料集など研究活動から生み出されたそのままの情報
  • 二次情報:一次情報を検索や流通に便利なように要約・整理・加工・再編成した情報
  • 三次情報:情報源が定かではない情報

仮に、二次情報や三次情報を使用する場合においても、できる限り一次情報、二次情報にさかのぼって、情報の精度が高いか、信頼できる機関が調査した結果かどうかを確認しましょう。

情報の出所

情報を誰が提供しているかという点にも注意を払う必要があります。一般的に信頼性の高い情報・低い情報は次のように分けられます。

信頼性の高い情報信頼性の低い情報
政府・自治体の提供する公的調査・統計

上場企業が提供するIR資料、ニュースリリース

業界団体、調査機関、コンサルティングファーム、シンクタンクが出版するレポート

引用件数が多い学術論文

大手出版社の書籍
個人ブログ

Wikipedia

SNS(一部有識者の情報除く)

個人出版の書籍

特にリサーチする上で活用したい情報源は「政府・自治体の提供する公的調査・統計」です。これが最も客観的でバイアスがかかっておらず、正確性も高い情報といえます。次に「上場企業が提供するIR資料、ニュースリリース」も信頼性が高いといえます。検索によってこのような情報を入手する方法は下記記事をご確認ください。

個人ブログ、Wikipediaなどを活用する場合は、その情報源を調べて一次情報、二次情報にさかのぼって活用するようにしましょう。リサーチの結果、見つけた情報については何でも採用するのではなく、まず誰が提供しているのかを確認しましょう。

情報の鮮度

情報の鮮度も重要です。当然ながら情報は新しいものの方が良いです。そのため、基本的には最新の情報を優先的に確認します。調査やレポートに関しても○○年度版というものについては、最新の調査結果やレポートが公開されていないかをチェックします。

たとえば、全国の平均賃金などについて調査した厚生労働省の「賃金構造基本統計調査」は毎年公表されています。最新の動向についてまとめる場合は、きちんと最新の情報を参照しましょう。

厚生労働省「賃金構造基本統計調査」

最新の情報を見つけるためのテクニックとして期間指定する方法(下記記事参照)、Googleのツール「ニュース」で検索する方法があります。これにより、新しい情報順に記事が並べられるので、最新の情報をすぐに見つけることができます。

たとえば、みずほ銀行について最新の動向を知りたい場合は、「ニュース」をクリックします。

Google

下図のようにみずほ銀行に関する最新のニュースを参照することができます。

Google

業界動向などは数年で大きく変化する可能性もあるので、できる限り3年以内の情報を参照することをおすすめします。

情報の取得手段

インターネットで見つけた情報であっても、その情報がどのように取得されたのかを確認する必要があります。統計調査やアンケート調査においてサンプルが少なかったり、調査対象が限定的であったりすると、情報として不適切になる場合もあります。なので、見つけた調査結果について以下のような観点をチェックします。

  • 調査の目的は何か
  • 何名に対して調査を行ったのか
  • 調査対象は誰か
  • 対象者にどのような質問を行ったのか
  • 質問は単一回答か複数回答か

極端に調査対象人数が少なかったり、調査対象者の属性が偏っていたりすると、実態を正確に表していない可能性もあります。(他に有用な情報がなく、)そのような情報を用いる場合は、あくまで参考であることを明示して使用することをおすすめします。

まとめ

上記で挙げた4つの観点は、検索により得られた情報だけでなく、生成AIで提示された情報などについても確認するようにしましょう。生成AIでは誤った情報を提示することも多いので、必ず出所にさかのぼってチェックするようにしましょう。

デキる社員の100のコンピテンシー」では、マインドセットとスキルセットに分けて、どのような時代、どのような場所においても通用するコンピテンシーを紹介しています。

マインドセットでは、仕事に対する考え方や信念、価値観などの、思考や行動の基盤となる心の持ち方を解説しています。また、スキルセットについては、仕事を遂行するために必要な能力・技術を解説しています。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コンサルティングファームにおいて様々な業界で経験を積み、人材領域で業界の知識を活かしたく、本サイトを運営しております。すべての人が適職で活躍できるような社会を実現するため情報提供をして参ります。

コメント

コメント一覧 (1件)

コメントする

目次