何かを調べる際、多くの人はGoogle検索を使う、いわゆる、”ググる”を行うと思います。一方で、検索した結果が非常異膨大で、必要な情報がすぐに見つからないといったことはないでしょうか。
本記事では、必要な情報がすぐに見つかるGoogle検索のテクニックを紹介します。
「デキる社員の100のコンピテンシー」では、マインドセットとスキルセットに分けて、どのような時代、どのような場所においても通用するコンピテンシーを紹介しています。
マインドセットでは、仕事に対する考え方や信念、価値観などの、思考や行動の基盤となる心の持ち方を解説しています。また、スキルセットについては、仕事を遂行するために必要な能力・技術を解説しています。
Google検索(ググる)のテクニック
リサーチにおいて第一に実施するのがデスクトップリサーチと呼ばれるインターネットを活用したリサーチです。Googleなどの検索エンジンを用いて情報収集を行います。余談ですが、検索エンジンはGoogleが表示速度も速く、検索結果も有用なものが上位に表示されるように感じます。
検索方法は以下の点を工夫することで、欲しい結果が得られるようになります。
対象を絞り込む
情報を検索する際は、求める情報に合わせて検索キーワードを指定することが大切です。たとえば、銀行のランキングを調べる際に、「銀行 ランキング」と検索しても様々な方法で順位付けられたランキングが出てきます。
「銀行 ランキング」で検索した結果
たとえば、売上に限定して調べたい場合は、「銀行 売上 ランキング」というように絞り込みます。また、銀行でもメガバンクに絞りたい場合は、「メガバンク 売上 ランキング」というように検索ワードを変更します。このように検索対象としたい用語を加えたり、変更したりすることによって、求める情報が出てきやすくなります。
「メガバンク 売上 ランキング」で検索した結果
期間を絞り込む
また、期間を絞り込むことによって、より最適な情報を入手することができます。たとえば、ある企業の近年の動向を調べたい場合、普通に検索してしまうと、少し昔の取組まで検索結果に表示されてしまいます。以下のように検索結果に表示される内容の期間を指定すれば、該当期間の検索結果が表示されます。
- before:YYYY-MM-DD : 指定した日付より前の情報を探す
- after:YYYY-MM-DD : 指定した日付より後の情報を探す
たとえば、「A社 新規事業 after:2020-01-01」というように検索することによって、2020年以降のA社に関する事業に限定して検索することができます。
「トヨタ 新規事業 after:2020-01-01」で検索した結果
情報の提供主体を絞り込む
検索キーワードに情報を提供する機関・企業などを加えることで、適切な種類の情報を入手することができます。たとえば、労働に関する情報であれば、厚生労働省が管轄しているため、「残業規制 厚生労働省」というように検索すれば、厚生労働省のサイトが優先的に表示されます。
「残業規制 厚生労働省」で検索した結果
また、信頼できる政府の情報を調べたい場合は、「.go」を加えると日本の政府機関や自治体などの公式ウェブサイトからの情報に絞り込んで検索できます。たとえば「子育て支援 .go」というように検索すれば、政府が提供する子育て支援制度のサイトが表示されます。
「子育て支援 .go」で検索した結果
複数の用語で検索する
検索ワードを変更することで異なった情報を見つけることができます。たとえば、「銀行 業界動向」「銀行 トレンド」というように、似たようなワードで検索しても異なる検索結果が表示されます。一度検索してみて、有用な情報が見つけられない場合は、類義語や関連するキーワードを用いてみましょう。
「銀行 業界動向」で検索した結果
「銀行 トレンド」で検索した結果
画像の検索結果を活用する
多くの検索エンジンでは、検索結果に基づく画像を調べることができます。画像を見ることで、役立ちそうな情報が視覚的に確認することができます。たとえば、業界の市場規模を調べたい場合、画像を調べるとグラフが多数掲載されています。このグラフを見れば、市場規模に関する有用そうなデータを視覚的に判断できます。
また、スマホの利用用途を調べたい場合、「スマホ利用 アンケート」というように検索すると、スマホの利用用途に関するアンケート結果のグラフが表示されます。ここから様々な調査結果を見ることができ、有用そうな結果を効率的に探すことができます。
「スマホ利用 アンケート」で検索し、「画像」をクリック
画像の検索結果
Google検索の注意点
上記のように検索方法を工夫することで、Google検索で様々な情報を手に入れることができます。一方で、検索結果を活用する際は以下の点に注意が必要です。
情報源を確認する
ウェブサイトの信頼性、著者や発行元の権威性、情報が最新かどうかを確認することが大切です。Googleのアルゴリズムによって基本的には、政府や企業のウェブサイトが上位に表示されるようになっていますが、中にはWikipediaやまとめサイトなどが表示される場合もあります。そのような情報はきちんと、情報のソース(出所)にさかのぼって活用するようにしましょう。
情報の質を見極めるための観点については下記記事も参考にしてください。
複数の情報源を比較する
検索によって見つけた情報の中で、定義が企業・人によって異なるものは複数の情報源を比較するようにしましょう。たとえば、「市場規模」は調査する企業によって対象範囲、計測方法が異なる場合があります。「銀行 市場規模」で検索した結果、以下のように異なる市場規模の結果が出てきます。
このような情報を活用する場合は、それぞれの市場の範囲、市場規模の計測方法を調査した上で、自身の目的により近いものを採用するようにしましょう。
出所 | xenodata lab. | 業界動向サーチ |
---|---|---|
市場規模 | 30兆898億円 | 25.1兆円 |
URL | https://service.xenobrain.jp/forecastresults/market-size/bank | https://gyokai-search.com/3-bank.htm |
まとめ
このようにインターネット検索も工夫することによって、効率的に自分が求める情報にたどり着くことができます。
目安としては、検索結果の1ページ以内で求める情報が出てくるように、キーワード・検索方法を工夫し、絞り込むようにしましょう。
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