人にはそれぞれ個性があります。チームの成果を最大化するためには、メンバーの個性に応じたマネジメントが必要不可欠です。そのため、リーダーはメンバーの個性を理解しておくことが大切です。
メンバーの個性を分類するフレームワークとしてDiSC理論というものがあります。個人の行動特性を4つのタイプ(Dominance:主導型、Influence:感化型、Steadiness:安定型、Conscientiousness:慎重型)に分類し、それぞれのタイプに合わせたコミュニケーションやマネジメントを行うことで、メンバーの持ち味を生かすことができます。
「デキる社員の100のコンピテンシー」では、マインドセットとスキルセットに分けて、どのような時代、どのような場所においても通用するコンピテンシーを紹介しています。
マインドセットでは、仕事に対する考え方や信念、価値観などの、思考や行動の基盤となる心の持ち方を解説しています。また、スキルセットについては、仕事を遂行するために必要な能力・技術を解説しています。
DiSC理論とマネジメント方法
Dominance:主導型
主導型の人は、自らリーダーシップを発揮するタイプで、挑戦を積極的に行うことを好みます。そして、成功したい、評価されたいという人が多いです。
このような主導型のメンバーに対しては、少し難易度の高い業務を、裁量を持たせて任せるのがおすすめです。また、成果に対しては、その人の工夫や独自の成果に焦点を当てて褒めることでモチベーションを高めることができます。
Influence:感化型
感化型の人は、社交的で人との繋がりを大切にするタイプです。
積極的にコミュニケーションを行うことを好むため、そのような業務を任せると力を発揮しやすいです。また、他者からの評価を気にする傾向があるため、人前で褒めることでモチベーションを高めることができます。逆に注意する場合は、1on1など他者から見られない環境で行うことが望ましいです。
Steadiness:安定型
安定型の人は、仕事への実直さ、協調性の高さが特徴です。また、大きな変化や挑戦はあまり好みません。
そのため、能力の範囲内で確実にこなせる業務を任せるのがおすすめです。指示を行う際にもできるだけ、丁寧に説明を行うことが大切です。また、安定型の人は自分の作業に不安を感じやすい傾向にあるので、こまめにコミュニケーションを取り、確認を行うことが望ましいです。
Conscientiousness:慎重型
慎重型の人は、仕事の正確さや論理性の高さが特徴です。
そのため、データ分析、事例収集など正確かつ論理的な思考力が求められる業務を任せるのがおすすめです。あまりこまめに確認は行わず、じっくりと考える時間を与えることで成果を創出しやすいです。自分の考えに対するこだわりも強いため、指摘する際はデータに基づいて行うことが望ましいです。
まとめ
DiSC理論は、人の性格・特性や行動パターンを分類したものですが、この分類に完全に該当しない場合もあります。大切なことは、各タイプへの理解をベースとして、メンバーの個性を踏まえてコミュニケーションスタイルを改善していくことです。
「デキる社員の100のコンピテンシー」では、マインドセットとスキルセットに分けて、どのような時代、どのような場所においても通用するコンピテンシーを紹介しています。
マインドセットでは、仕事に対する考え方や信念、価値観などの、思考や行動の基盤となる心の持ち方を解説しています。また、スキルセットについては、仕事を遂行するために必要な能力・技術を解説しています。
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