新卒採用においては面接、エントリーシートにおいて「学生時代に力を入れたこと」いわゆるガクチカを聞かれることが多いです。
ただ、何を話せば良いかわからない、どのように話せば良いかわからないという悩みを抱えている就活生も多いのではないでしょうか。ガクチカは、採用担当者が重視しているポイントを押さえ、エピソードの選択、説明をすることで、効果的に伝えることができます。
本記事ではガクチカの評価ポイントを踏まえ、ガクチカで話すべきエピソード、説明の仕方について解説していきます。
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ガクチカとは
ガクチカとは、「学生時代に力を入れたこと」で、新卒採用の就職活動においてエントリーシートや面接で問われることが多いです。
マイナビの2025年卒の就活生を対象にした調査によれば、ガクチカとして話せるエピソードは「2個」という学生が最も多いです。ほとんどの学生がガクチカで話すためのエピソードは何かしら持っているようです。
その一方で、「選考でどれくらい評価されるか不安だ」「どの話をするか悩んでいる」といった学生も多く、何をどのように伝えるべきか悩んでいる学生も多いようです。
当然ながらガクチカも選考の評価の一つであり、ただエピソードを話せば良いというわけではありません。採用担当者が重視するポイントを踏まえて、内容や表現方法を工夫することが大切です。
ガクチカの評価ポイント
では、採用担当者はガクチカによって何を見極めているのでしょうか。大きくは以下3つの観点に分けられます。
問題解決力があるか
まずガクチカによって、学生にどれだけ問題解決力があるかを見極めています。どのような困難に直面し、どのように思考し、解決に取り組んだかといった点を評価しています。これによって、学生が入社後どのような価値を発揮できるか、成長性があるかを見極めています。
また、「頭の良さ」だけでなく、困難に対して諦めずに取り組む「粘り強さ」や「ストレス耐性」なども評価しています。入社後、困難な業務に直面しても最後までやり遂げる力があるかを見極めています。
企業文化に合致するか
また、ガクチカによって学生の価値観や資質を把握し、企業文化に合致するかを見極めています。企業文化には様々なものがあります。個人の成果主義を重視する文化、協調を重視する文化、規律・秩序を重視する文化、挑戦・創造を重視する文化など。学生にとって働きにくい環境だと早期離職にもつながってしまうため、企業文化への適合をみています。
この観点は学生の優劣よりも「合う、合わない」を評価しています。そのため、エピソードを通じて自身の正直な価値観を伝えることが大切です。エピソードを偽ってしまうと、採用担当者が「合う、合わない」の評価を誤ってしまう可能性があります。仮にそれで採用されたとしても、学生にとっては働きにくい環境で働くことになってしまいます。
表現力があるか
ガクチカの主眼ではありませんが、ガクチカを聞くことによって、相手にわかりやすく伝える表現力があるかを評価しています。当然ながら、採用担当者は初対面で、学生のことを何も知りません。そのような相手に対しても、必要な情報をわかりやすい言葉で表現する能力があるかを見ています。
この点に関しては、以下で紹介する「ガクチカの説明の仕方」に従って説明することで、わかりやすく伝えることができます。
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ガクチカで話すべきエピソード
ガクチカで話すエピソードについては、学業、アルバイト、サークル、ボランティアなど様々ありますが、以下の条件を満たすようなエピソードを話すと上記で紹介した観点が伝わりやすいと思います。
- 自ら主体性を持って取り組んだこと
- 難しい課題に直面したこと
- 具体的な成果を生み出せたこと
自ら主体性を持って取り組んだこと
誰かに言われて取り組んだことではなく、自ら主体性を持って取り組んだエピソードを話すことで、あなたがどのようなことに興味を持っているのか、どのようなことにモチベーションが上がるかを伝えることができます。たとえば、何かアルバイトを始める場合も何かしら理由があってそのアルバイトを選択したはずです。それを伝えることで、あなたがどのような価値観を持つ人物なのかを評価することができます。
そのため、ガクチカで伝えるエピソードは、この「なぜ取り組んだか」という理由をきちんと自分の言葉で説明できるようなものが望ましいです。
難しい課題に直面したこと
順風満帆に進んだ取組ではなく、何か大きな課題に直面してそれを乗り越えたエピソードを話すことで、あなたの問題解決力を示すことができます。単純に「サークル活動を頑張った」というのではなく、「サークル活動で○○という課題に直面し、それを解決するために○○した」という具体的なエピソードを話すようにします。それを伝えることで、あなたが入社した際に業務に対してどのように取り組んでくれるのかイメージがしやすくなります。
そのため、ガクチカで伝えるエピソードは、困難な課題、それに対する取組が具体的に説明できるようなものが望ましいです。
具体的な成果を生み出せたこと
さらに具体的な成果があるエピソードがあると望ましいです。具体的な成果を示すことで、結果に対するこだわり、責任感を示すことができます。ただし、必ずしも「優勝した」「受賞した」といった輝かしいエピソードである必要はありません。受賞歴等がなくとも「周囲の人にどのような貢献ができたか」「自分がどのように成長できたか」といったものも成果の一つです。
ガクチカで伝えるエピソードは、このような成果が具体的に説明できるようなものが望ましいです。
ガクチカの説明の仕方
ガクチカを話す際は以下のような手順に沿って話すことによって、初対面の採用担当者にも伝わりやすくなります。なお、エントリーシートなど書面に書く場合も同様です。枠内の具体例も参考にしてください。
結論
まず、結論を最初に伝え、簡潔に取り組んだことを説明します。
私が学生時代に最も力を入れたことは、塾講師のアルバイトで生徒に復習を習慣化させたことです。
状況
次にあなたが置かれている状況を簡単に説明しましょう。あまり長く説明する必要はなく、後述の「困難な課題にどのように取り組んだか」を伝える上で、必要な情報を挙げるようにしましょう。
私は個別指導塾の塾講師として中学2年生の生徒の担当をしていました。
困難な課題
そして、どのような課題に直面したかを説明します。課題については、なぜそれを課題として捉えているかの説明もあると、あなたがどのようなモチベーションで行動したのかを示すことができます。
私の担当していた生徒は決して成績が悪い方ではなかったのですが、学校のテストの点数が横ばいになってしまっていました。高い授業料をもらっているにもかかわらず、成績を上げることができていないことを課題に感じていました。
行動・取組
上記で挙げた課題に対して、どのように分析し、どのような取組を行ったかを説明します。その際、あなたなりの工夫した点を伝えることで、問題解決力を示すことができます。
生徒の学習状況を観察すると、前回の授業で解けていた問題が今回の講義では解けなくなっていることが多いことに気づきました。授業で教えたことが定着していないのではと考え、復習に力を入れることにしました。具体的には、授業の中で生徒が苦手としているポイントを把握し、そのポイントに合わせた問題を宿題として課しました。ただ、宿題を増やすだけでは生徒のやる気も出ないと考え、各授業で小テストを行い、復習した内容が定着している実感を得られるように工夫を行いました。また、その結果をほめ、生徒のモチベーションが上がるようにしました。
結果
最後に具体的な成果を説明します。定量的な数値などがあれば、それを示しましょう。
その結果、生徒が自発的に復習に取り組むようになり、前回の授業で教えた内容を再び間違えてしまうということが減りました。横ばいだったテストの点数も少しずつ上げることができました。
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まとめ
以上、ガクチカの評価ポイント、ガクチカで話すべきエピソード、説明の仕方について解説して参りました。
ガクチカは必ずしも輝かしい成績や高尚な経験が必要というわけではありません。主体性を持って自分らしく取り組んだエピソードを伝えることで、あなたの考え、価値観を理解してもらうことが大切です。本記事で紹介したポイントを参考に自信を持ってガクチカを説明していただければと思います。
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