内定ブルーになった場合就活を再開した方がいい!?内定ブルーの原因と対策を実体験も踏まえ解説

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就職活動で希望の会社から内定をもらえたけど、本当にこの会社でいいのか、きちんと務まるのかという点に不安を感じる学生が多いと思います。このような入社予定先が決まった後に生じる不安や憂鬱な気持ちを「内定ブルー」といいます。内定ブルーは誰にでも起こり得る問題で、早めの対処が重要になります。

本記事では、内定ブルーの原因と対策を私の実体験も踏まえ解説していきたいと思います。

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目次

どれくらいの人が内定ブルーを経験しているか

株式会社Synergy Careerが2024年卒の就活生に行った調査によれば、約65%の人が内定ブルーを経験したと回答しています。第一志望の企業に就職予定の人でも約58.6%の人が内定ブルーを経験しており、就職活動が上手くいったとしても内定ブルーに陥ってしまうことは珍しくはないということがわかります。

また、20%以上の人が内定ブルーをきっかけに就職活動を再開しており、就活生にとっては大きな悩みになっていることがわかります。しかし、安易に内定を辞退して別の会社に入社を決めても、理想とのギャップはさらに大きくなり、後悔もさらに大きくなりかねません。そのため、内定ブルーに陥った場合は、慎重に行動することが必要です。

内定ブルーの原因

内定ブルーに陥ってしまう原因には以下のようなものがあります。

理想と現実のギャップ

特に第一志望の企業に内定できなかった場合、理想と現実のギャップを感じて憂鬱な気持ちになってしまうことがあります。妥協して選んだ企業に就職して本当に良いのか、そのような会社で後悔せずに働けるのかといった点に不安を感じてしまうのです。また、周りの友人が自身が希望していた企業や有名企業に内定をもらっていると劣等感を感じることもあります。自分だけが置いて行かれた、周囲の期待に応えられていないといった心理状態に陥ってしまうのです。

このような感情が強いと、就活を再開してより希望に近い企業に就職しようとする行動を起こしてしまいます。就活を再開することが悪いことではありませんが、そのような心理状態で再開した就活が上手くいったケースはあまり見たことがありません

入社予定企業の悪い評判

内定後に口コミサイト、掲示板などを見て、入社予定企業の悪い評判が目に入る可能性もあります。そのような会社に入社して本当に大丈夫かという不安な状態にさせてしまうのです。選考過程においては企業側も就活生にはポジティブな情報を積極的に開示するため、そのようなネガティブな情報にはなかなか気づくことが難しいです。

私自身も入社を決めた会社の悪評を見て少し不安な気持ちになりました。口コミサイトに「社長がワンマンである」「残業時間が多くきつい」「教育体制が整っていない」といったネガティブな情報があり、このような会社で仕事についていけるのか、やりがいがあるのかという点に不安を感じたことを覚えています。

働くことに対する不安

働くことそのものに対して不安を感じる場合もあります。入社後は全く未経験の業務に取り組む必要があり、自分に本当にできるのか、活躍できるのかといった点に不安を感じてしまうのです。私もファーストキャリアはコンサルタントとしてスタートしましたが、大企業を相手に知識もない自分がコンサルティングなんてできるのかと不安に感じたことを覚えています。

また、社会人になると学生と大きく過ごし方は異なります。1日8時間、週5日間働くことになり、学生の頃に比べて趣味に使える時間、友人と遊ぶ時間などは減ってしまいます体力的な負担や精神的な負担も大きくなり、きちんと仕事と生活の両立ができるのかという点に不安を感じてしまいます。

社員や内定者との交流の少なさ

内定が早期に決まると入社までに半年以上の期間が空く人もいます。そのような状況で、入社予定企業の社員や同じ内定者とのコミュニケーション・交流の機会がないと、入社に対する意欲、仕事に対するやる気がなくなってしまいます。また、入社後に人間関係を構築できるか不安を感じてしまいます。

このような事態が起こらないように多くの会社では、内定者懇親会、定期的な連絡などを行っていると思いますが、そのような制度がない企業もあります。やはりそのような企業は内定辞退が発生しやすい傾向にあります。特にコロナ禍においては、なかなか内定者が集まる機会をつくることができず、内定辞退が多く発生した企業もあります。

内定ブルーの対策

上記のような原因を踏まえて、内定ブルーにならないための対策を紹介します。

自分の軸を定めて就職先を決定する

内定ブルーに陥らないようにするためには、就職先への後悔がないように就職活動を行うことが大切です。そのためには、自分自身の軸を明確にすることが必要です。「自分はどのような価値観を大切にしたいのか」「どのようなことに興味・関心があるのか」をきちんと言語化した上で、優先順位をつけます。その上で、自分の軸に合わせて就職すべき企業を選択するようにしましょう。この軸がぶれてしまうと、その都度、不安や後悔が生じてしまうので、できるだけ早期に確定するようにしましょう。

自分の軸の作り方については下記記事も参考にしてください。

また、キャリアアドバイザーに相談しながら就職活動を進めることもおすすめです。一人で就活を進めてしまうとどうしても軸がぶれてしまうこともあるので、第三者から意見をもらいながら進めるのが効果的です。

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社員から得られる情報を信用する

内定前・内定後にかかわらず、本当に信用する情報は現場の社員から直接聞いた情報だけにしましょう。口コミサイトや掲示板に書かれている情報は、誰が書いたかもわからない不確かな情報がほとんどです。私自身も口コミサイトで入社予定企業の悪評を見ましたが、実際に入社してみると全くの誤りであったことがわかりました。なので、内定後にはそのような口コミサイトや掲示板の情報などは基本的には見ない方が良いです。

内定後に何か知りたいことがあれば、入社予定企業の社員の方に連絡を取って面談の時間をもらったり、メールで質問したりしましょう。特に内定後に社員とのコミュニケーションの機会が少ない場合は、自分で積極的にコミュニケーションを取っていくことが望ましいです。

働くことへのハードルを高くしない

働くことそのものに対して不安を感じる場合もありますが、働くことへのハードルを高くしないことが大切です。新卒入社の場合、ほとんどの人が業務未経験で入社するため、できないのが当たり前です。入社後の研修や実際に働くことを通じて徐々に業務を覚えていくものなので、必要以上に不安を感じる必要はありません。

社会人になり、肉体的・精神的な負担が増えるのは事実ですが、入社直後にいきなりハードな仕事が課せられることはありません。業務をこなしながら、社会人としての生活に徐々に順応していくものです。実際に多くの人が1日8時間、週5日間働くことに順応しています。

自分の中で、業務は難しいもの、仕事はつらいものというように、不必要にハードルを上げてしまわないようにしましょう。不安がある場合は、社員の方に業務内容、一週間の働き方、残業時間など詳しく聞いてみましょう。

気分転換する

内定後には、あまり入社予定企業や仕事のことについて考えないこともおすすめです。入社予定企業を決めた段階で就職活動を完全に終えてしまい、他の企業の情報や口コミサイトや掲示板からの情報は見ないようにします。そのため、学業やサークル活動、遊びに専念するのも効果的です。

どんなに情報を集めても不安や悩みを完全に解消するということは難しいものです。そのため、現時点の自分の選択を信じてあげましょう

内定ブルーになった場合就活を再開した方がいい?

「内定ブルーになった場合就活を再開した方がいい?」のかという問いについては、私は再開することはおすすめしません

就職活動を再開したからといって自分の理想とする企業に出会えるとも限りませんし、出会えたとしても内定が出るとも限りません。また、様々な企業を目に向けることによって、自分の軸がぶれてしまう可能性もあり、結局就職活動で達成したい目標が何かわからなくなってしまいます。就職浪人・就職留年という選択肢もありますが、長い時間を無駄にしてしまい、企業からの評価も下がってしまうリスクもあります。

もし入社後に大きなギャップを感じる場合は、第二新卒で転職するという選択肢もあります。第二新卒だからといって就職が不利になるわけではなく、新卒同様のフレッシュさや柔軟性を評価されることもあります。第二新卒での転職については下記記事も参考にしてください。

まとめ

以上、、内定ブルーの原因と対策を解説して参りました。

内定ブルーは誰にでも起こり得る問題です。内定ブルーに陥らないためにも自分の軸をきちんと定めて後悔のないように就職活動を進めていくことが大切です。また、一度決めた自身の選択を肯定してあげることも重要です。周囲の視線、意見に惑わされず、自分の意思を貫くようにしましょう。

データで分かる現代の働き方」では、現代における働き方とキャリアを実現するための手段を整理し、今働いている人、これから社会に出て働こうとする方に向けて、キャリア選択の指針となることを目的としています。

可能な限り客観的かつ最新のデータに基づき、各テーマに関する最新動向を整理することを心がけています。統計データに基づき、表面的な情報だけでは見えない課題や変化について解説を行います。

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この記事を書いた人

コンサルティングファームにおいて様々な業界で経験を積み、人材領域で業界の知識を活かしたく、本サイトを運営しております。すべての人が適職で活躍できるような社会を実現するため情報提供をして参ります。

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