「メンバーのやる気がない」「メンバーの生産性が低い」という悩みを抱えている管理職・マネージャーの方は多いと思います。メンバー自身の問題の場合もあれば、管理職のマネジメントに課題がある場合もあります。
メンバーの生産性や業務品質を高めるため、管理職・マネージャーにはメンバーのやる気を引き出すことが求められます。淡々に作業だけをやらせていては、メンバーのやる気もなくなり、チーム全体の雰囲気も悪くなってしまいます。
本記事では、メンバーのやる気がなくなる原因、モチベーションを高める4つの効果的な方法を紹介します。
「デキる社員の100のコンピテンシー」では、マインドセットとスキルセットに分けて、どのような時代、どのような場所においても通用するコンピテンシーを紹介しています。
マインドセットでは、仕事に対する考え方や信念、価値観などの、思考や行動の基盤となる心の持ち方を解説しています。また、スキルセットについては、仕事を遂行するために必要な能力・技術を解説しています。
メンバーのやる気がなくなる原因
メンバーのやる気がなくなる原因としては、個人、仕事内容、職場環境の3つがあります。この内、個人はそのメンバー自身の問題の場合もありますが、仕事内容、職場環境はマネジメントが原因である場合が多いです。
個人
メンバー自身が体調不良になっていたり、プライベートで問題を抱えている場合は、モチベーションが低下する可能性があります。その他、スキルが不足していると業務が上手くこなせずに、自身を失うこともあります。
このような個人のモチベーションの低下は仕事に起因する場合もあります。たとえば、長時間労働によって体調不良を引き起こす可能性もあります。また、教育や研修の不備によりスキル不足を招いている可能性もあります。
仕事内容
仕事内容にやりがいを感じられないとメンバーのモチベーションの低下につながります。やりがいを感じられない原因には以下のようなものがあります。
- 仕事の目的、目標が不明確
- 仕事量が多すぎる、または、少なすぎる
- 仕事内容に対して評価が見合っていない
これはメンバーに指示を出し、フィードバックを行う管理職・マネージャーの原因であることがほとんどです。
職場環境
職場においてチームメンバー間のコミュニケーションが希薄であったり、上司や同僚との人間関係が悪いと、メンバーはストレスを感じる場合もあります。そもそも、採用時にミスマッチが生じてしまい、企業文化や社風が合わないという可能性もあります。
また、物理的な環境によってもモチベーションの低下を引き起こす可能性があります。オフィスが汚い、空調が効かない、騒音がひどいなどによってストレスを生じさせる可能性もあります。
企業文化やオフィス環境は組織全体の問題ですが、人間関係やコミュニケーションはマネジメントが原因である場合もあります。
モチベーションを高める4つのポイント
管理職・マネージャーとしてチームのやる気を高めるには、以下のような観点が重要です。
成果への貢献
メンバーの作業がチーム全体の成果にどのように貢献するのかを実感させることで、メンバーは自己肯定感を高めることができます。そのためには、作業を指示するだけでなく、その背景・目的を伝え、作業の意義をきちんと理解させることが大切です。
適切な評価
メンバーの貢献に対しては、定期的にフィードバックを行い、適切に評価していることを示します。改善点だけでなく、良い点も具体的に伝えることで、メンバーの自信を高めることができます。そして、当然ですが、メンバーの貢献に対してはきちんと感謝の意を伝えることも大切です。
成長機会
状況に応じて、メンバーに新しい業務、難しい業務に挑戦させることも大切です。そのような業務に取り組むことで、メンバーは業務に対して新しいやりがいを感じることができます。また、あえて細かく指示をせずに、メンバーに裁量を与えることも効果的です。裁量を与えることで、メンバーは確実な成長実感を得るとともに、自分なりの創意工夫にチャレンジできます。
チームの一体感
チームの一体感を醸成することも大切です。全員がバラバラに作業を行っていては、孤独感を感じ、やる気が低下する可能性もあります。そのため、チームメンバーが気軽にコミュニケーション、情報交換できるような環境をつくることが必要です。特に、近年リモートワークが進んでいますが、あえて対面でのコミュニケーションの機会を増やすなど、物理的に接点を設けることも有効です。チームメンバー同士が協力し合い、お互いの貢献を認め合える文化を育むことで、メンバーのやる気を高めることができます。
まとめ
人間である以上、メンバーのモチベーションは変動するということを理解する必要があります。その上で、いかに高いモチベーションを保ったまま業務に取り組んでもらえるかを創意工夫することを心がけましょう。
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