【おすすめ書籍/書評】問題解決プロフェッショナル | 誰もが納得いく問題解決ができる!

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どのような企業、どのような業務においても問題解決が求められます。常に売上を上げる、業務を改善するといった課題が存在するからです。問題解決力を身につけることによって、生産性を高め、他者(社)に対する競争力を身につけることができます。

目次

本書の概要

どのような企業、どのような部署、どのような業務においても日々何かしらの問題を抱えています。経営レベルでは「売上が下がってしまった」、現場レベルでは「お客様からクレームを受けた」といったものがあると思います。そのような問題は放置せずに解決する必要があります。それもできる限り早く。そのためには、問題解決力を身につけることが大切です。

問題解決というと少し難しく聞こえますが、効果的かつ効率的に問題解決を行うための”型”というものがあります。本書では、2つの思考「ゼロベース思考」、「仮説思考」と、2つの技術「MECE」、「ロジックツリー」、1つのプロセス「ソリューション・システム」を通じて問題解決の”型”を学ぶことができます。

本書で学んだ内容を日々直面する問題に対して実行することで、更なる問題解決力を磨くことができます。

本書を通じて学べる事

ゼロベース思考・仮説思考

問題解決のための基本的な思考法「ゼロベース思考」と「仮説思考」があります。

  • ゼロベース思考:「既成の枠」を取り外す
  • 仮説思考:常にその時点での結論を持ってアクションを起こす

ゼロベース思考では、自分自身の狭い枠だけで「解決は難しい」と結論付けるのではなく、自身の知識・経験の枠を超えた可能性、選択肢を検討します。このような考え方を持つことによって、一見無理難題に見える問題でも解決の可能性を見つけることができます。

仮説思考では、時間・情報が限られている状態でも、必ずその時点での結論を持ちます。結論がない状態で、問題を解決しようとしても無数にある選択肢の中から妥当と思える解決策を探す必要があります。一方で、仮の結論がある状態で行動すれば、その結論を検証すれば良く、問題解決のスピードを高めることができます。

MECE・ロジックツリー

問題に対してその原因・解決策を論理的かつ網羅的に考えるためには、MECE・ロジックツリーを活用することが効果的です。

  • MECE:漏れなく、重複なく整理する
  • ロジックツリー:問題の原因を深堀りしたり、解決策を具体化するときに、限られた時間の中で広がりと深さを追求する

MECEでは、問題の原因に見落としはないか、他に解決策は考えられないか、といった観点で、物事を漏れなく重複なく整理を行います。自ら整理の枠組みを考える場合もあれば、3C、4Pといったフレームワークを活用する場合もあります。

ロジックツリーでは、「問題の原因は何か ⇒ その原因の原因は何か ⇒ その原因の原因は何か…」というように問いを繰り返し、根本的な原因(真因)を追究します。”ロジック”とあるように、論理的に因果関係のある原因をMECEに整理しながら、真因を特定します。真因がわかれば最小限のリソースで、効果的な問題解決ができます。

本書では、MECE、ロジックツリーで整理する方法を実例を用いて学ぶことができます。

ソリューション・システム

ソリューション・システムでは、2つの思考「ゼロベース思考」、「仮説思考」と、2つの技術「MECE」、「ロジックツリー」を用いて問題解決を実践するためのプロセスを学ぶことができます。問題解決には大きく以下の3ステップがあります。

  1. 課題の設定:「問題」となる現象を解決すべき「課題」としてとらえる
  2. 解決策の仮説:課題に対する解決策の仮説を作る
  3. 解決策の検証・評価:解決策の仮説を検証・評価する

当然ながら、企業の経営課題の解決には、時間もリソースも限られています。各プロセスにおいてどのようなタスクがあり、どの程度の人員・時間をかけるか、といった検討も必要になります。本書では、経営課題の実例を通じて、問題解決の具体的なプロセスを理解することができます。

まとめ

ビジネスにおける問題解決は思いついたアイデアをとりあえず試せば良いというものではありません。時間もリソースも限られているため、論理的に誰もが納得できるようなプロセスで解決策を検討する必要があるのです。そのためには、本書で紹介されている問題解決の”型”に沿って検討していきましょう。

問題解決力を磨きたい、論理的な説明力を高めたいという方は、是非本書を手に取ってみてください。

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この記事を書いた人

コンサルティングファームにおいて様々な業界で経験を積み、人材領域で業界の知識を活かしたく、本サイトを運営しております。すべての人が適職で活躍できるような社会を実現するため情報提供をして参ります。

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