【おすすめ書籍/書評】どこでも誰とでも働ける | どのような環境でも求められる人材になる！

終身雇用が崩壊しつつあり、会社が社員の一生を面倒見るという時代は終わりを迎えています。そのため、自分自身で働く場所、環境を見つけると同時に、自分自身の仕事観、働き方もアップデートしていくことが重要です。本書では、このような時代における「どこでも誰とでも働ける」方法を学ぶことができます。

本書の概要

現代では大きく3つの変化が起きているとします。

1. 社会やビジネスが、いっそうインターネット化する
2. これから仕事で活躍できるのは、プロフェッショナルだけになる
3. 会社と個人の関係が根底から変わる

このような変化を受け、人々が働く環境も大きく変化しています。インターネットを通じて様々な人と関わりながら、新しいスキルを身につけ、新しい環境で働く機会も増えてきています。そのような変化に対応するため、働く個人も変化し続けることが求められます。

本書では、このような時代における「どこでも誰とでも働ける」方法を学ぶことができます。これには2つの意味があります。

1. どんな職場で働いたとしても、周囲から評価される人材になる
2. 世界中のどこでも、好きな場所にいながら気の合う人と巡り合って働ける

この方法を理解することによって、「どんな職場でも求められる」人材になり、「働く場所も仲間も、取引先も自分で選べる」という理想的なキャリアを実現することができます。

本書を通じて学べる事

自分からギブすることの重要性

本書では、筆者が実践している「どこでも誰とでも働ける」仕事術が紹介されています。その中で、「自分からギブすることがインターネット時代の大前提」というものがあります。どのような業界・職場においても、相手から「してもらう」のを待つのではなく、自分から「提供する」「シェアする」ことの重要性を理解できます。

周囲の人から信頼を得て、新しい環境になじむにはひたすら相手のためになることをギブし続けることが大切です。その中でも「知識」は最もギブしやすく、受け取りやすいものと本書では紹介しています。自分の得た知識や情報を共有することで、周囲の人からの認知・信頼を高めることにつながります。

このような積極的にギブする姿勢というのは、どのような業界・職場・国籍・年代の人にも通用するもので、実践もしやすいものであると考えます。

転職活動は毎年する

本書では、人生100年時代における転職の考え方を紹介しています。その一つの考え方として「会社を辞めるつもりはなくても転職活動は毎年する」というものがあります。多くの人は会社での自分のポジション・評価は正確に理解していると思いますが、社外の転職市場における価値を理解している人は少ないのではないでしょうか。

企業の寿命が短くなっていく現代においては、いつでも転職ができるように自分自身の市場価値を把握することが大切です。そのため、自分の履歴書・職務経歴書をアップデートし、転職サイトに登録することで、どのくらいのオファーがあるのか、市場価値を把握することができます。

社内の評価と社外の評価に大きなギャップがあるというケースもあり、そのような場合は転職活動で苦戦する可能性が高いです。常に自分の市場価値を理解し、自身のスキルが活かせる場所を見つけることが大切です。

誰とでも仲良くなれる方法

変化の激しい現代においては、様々な人と関わりながら働くことになります。しかし、初対面の人、関係性の薄い人と働くことに苦手意識がある人も多いのではないでしょうか。本書では、誰かと仲良くなるための3つの方法を紹介しています。

1. マイクロインタレスト：「（自分だけの）こだわり」を共有する
2. 自己開示：自分の弱みをさらけ出す
3. コミットメント：最後まで自分の責任でやり遂げる

ここにおいても大切なことは自分から積極的にギブしていくことだと思います。相手から歩み寄るのを待つのではなく、自分から積極的に情報を開示し、相手が喜ぶことをする姿勢が、相手の信頼を築き上げると考えます。

まとめ

本書では、上記以外の様々な人生100年時代における「どこでも誰とでも働ける」考え方が紹介されています。まずは、自分自身はそれらをどの程度できているのか、足りていない部分は何かを振り返ることが大切です。転職を前提としていなくとも、今の労働環境でより周囲の人と上手くやっていくためのアイデアを学ぶことができます。

現在の働き方に不安を感じている方、働く環境を変えようと検討されている方は、是非本書を手に取ってみてください。